2025-1-3 ロイター
米大統領、日鉄のＵＳスチール買収阻止決定と報道 3日にも判断
私見
某テレビ番組で、買収は日鉄にもUSスチールにもメリットがある、という専門家の意見があった。日鉄はアメリカ市場でのシェアを増やすことができるし、USスチールは中国や韓国メーカーによってシェアを奪われている状況なので、それを改善できるからと。
反対しているのはUSスチールの労組と、他国によって自国の企業が買収されることへの不満を持つ世論に流されたアメリカ政府だと思う。
ただ、持論ですが「買収によって日米関係が悪化する可能性がある点」「日鉄がシェアを拡大できないのは残念だが、買収後コストだけでなくデメリット増える可能性がある」と思うので、阻止されたことはマイナスではないと思います。
また、一部専門家では「買収が不成立ならばUSスチールは解体や売却の可能性がある」という意見がある模様で、どのみちアメリカ国民が判断すれば良いと思います。
ちなみにバイデン政権が阻止したのは「国家安全保障上の懸念」だそうです。
短期的に買収を阻止できたとしても、USスチールの経営が悪化し仮に他国に売却されたとしたら、相手国によっては「日本製鉄の方がまだましだった」と後悔するアメリカ国民が増える可能性が考えられますし、売却先としておそらく中国や韓国の鉄鋼メーカーの名があがってくるでしょう。